卵巣嚢腫は小さくなるの?

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ここでは、「卵巣嚢腫は小さくなるのか」
についてお話します。

 

偶然検診で産婦人科を受診したり、
妊娠をきっかけに、卵巣嚢腫と
診断されることがあります。

 

卵巣嚢腫とは、女性の卵巣に
できる良性の腫瘍の1つです。

 

卵巣は腫瘍ができやすい場所で、
女性の約5%〜7%に
おこる症状です。

 

腫瘍が小さいうちは
自覚症状がほとんどなく、
気づきにくい病気です。

 

腫瘍が大きくなり下腹部が出てきたり、
お腹に張りや痛みを感じて
やっと異変に気づく場合が多いです。

 

卵巣嚢腫は大きさによって、
手術が必要な場合と経過観察を
行う場合があります。

 

卵巣に腫瘍があるときくと、
良性でも不安になりますが、

 

手術となると体への負担も考えられ、
できれば避けたいですね。

 

卵巣嚢腫の経過観察中に、
腫瘍が自然に小さくなることは
あるのでしょうか?

 

今回は、卵巣嚢腫が自然に
小さくなることについてご紹介します。

 

卵巣嚢腫の種類

 

卵巣嚢腫とは、卵巣の中に
分泌物や脂肪などがたまることで
卵巣が大きくはれてしまう病気です。

 

卵巣の腫瘍にたまる中身
によって主に3種類に分けられます。

 

・漿液性嚢腫(しょうえきせいのうしゅ)

 

サラサラした水のような
液体がたまります。

 

卵巣嚢腫のなかで最も多く、
全体の約30%をしめます。

 

・粘液性嚢腫(ねんえきせいのうしゅ)

 

ネバネバした卵の
白身のような粘液がたまります。

 

大きくなりやすく、大人の頭ぐらいの
大きさになることもあります。

 

卵巣嚢腫の、
約10%〜20%をしめます。

 

・皮様嚢腫(ひようのうしゅ)

 

中身はドロドロの油の成分や
髪の毛、歯、骨、軟骨などです。

 

なぜこのようなものが
入っているのか、はっきりとした
原因はわかっていません。

 

両方の卵巣にできることが多く、
卵巣嚢腫の約10%〜15%
にあたります。

 

このほかに、子宮内膜症が
卵巣内に発生してできる
チョコレート嚢腫があります。

 

・チョコレート嚢腫

 

子宮の内膜は、女性ホルモンの
働きで毎月増殖してはがれ落ち、
生理の出血として体の外にでます。

 

この内膜の組織が他の場所に
できて増殖してしまうのが、
子宮内膜症です。

 

増殖した内膜組織も毎月
はがれ落ちますが、卵巣の中で

 

増殖してしまうと月経血が
たまってチョコレート嚢腫ができます。

 

卵巣嚢腫の治療

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卵巣嚢腫は良性の腫瘍ですが、
大きくなるにつれ、下腹部が
ふくれた感じがしたり、

 

周囲の臓器や組織を圧迫して、
頻尿や便秘になったりします。

 

腫瘍の大きさが6cmを超えてくると、
なんらかのきっかけで
茎捻転を起こすことがあります。

 

茎捻転が起きると、激しい下腹部痛や
吐き気におそわれ、まれに
ショック症状を起こすことがあります。

 

また、血液が卵巣に流れなくなり、
卵巣が壊死する危険性もあります。

 

このような症状を起こさないためにも、
大きくなった腫瘍は
手術で取り除くのが一般的です。

 

腫瘍が小さく、悪性の疑いが
ほとんどない場合には
経過観察を行います。

 

ただし、まれに腫瘍が悪性のものに
変わることがあるため、

 

定期的に婦人科での
検査を受けることが大切です。

 

卵巣嚢腫は自然と小さくなるのか

 

卵巣嚢腫はできても自然に
小さくなったり、
消えてしまうことがあります。

 

とくに、チョコレート嚢腫の場合は、
閉経して女性ホルモンの分泌が
止まれば小さくなっていく場合があります。

 

そのため、大きすぎない場合には
すぐに治療に入らず、
経過観察となります。

 

しかしながら、卵巣嚢腫になる
原因や小さくなる理由については
はっきりしたことはわかっていません。

 

卵巣がはれてしまう原因の1つとして、
ストレスや過労、冷えや食生活の
乱れなどが考えられます。

 

卵巣嚢腫になった場合、
ストレス発散をうまくおこない、

 

不摂生な生活を
見直すことが大切です。

 

食生活では、体を冷やすといわれている
砂糖を使った甘いものや、
乳製品は控えるようにしましょう。

 

このように、卵巣嚢腫と
診断をうけた場合、緊急で

 

手術が必要でなければ
経過観察を行うことになります。

 

卵巣嚢腫の悪化を防ぐためにも、
普段の食生活を見直し、

 

ストレスや過労に
ならないように気をつけましょう。

 

また、婦人科での定期的な
検査をおこない、

 

気になることがある場合には
医師に相談するようにしましょう。

 

・・・というわけで、
貴女もこのカテゴリーの記事を読んで

 

卵巣嚢腫の「大きさ」関係について、
私と一緒に学習しましょうね!

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